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W杯初戦のコートジボワールを支える魔法の水とは? [健康]

 
 FIFA・W杯ブラジル大会は開幕まで、いよいよあと2日となりました。「Nスタ」では初戦の相手、コートジボワールのキャンプ地に潜入しました。そこで見つけたのが瓶に入った水です。これが、日本の思わぬ敵になるかもしれないのです。

 メディアへの公開を短くし、手の内を隠し始めた初戦の相手、コートジボワール。

 選手たちが、アグアスデリンドイアの水を飲みます。実はこの水がコートジボワールの秘密兵器なんです。コートジボワールのキャンプ地、アグアスデリンドイア。アグアスは水の意味。そう、ここはブラジル屈指の水の産地として知られているのです。

 人口およそ1万7000人の小さな街に描かれたウォールアート。そこには水の入ったペットボトルに、なぜか宇宙服。実はこの水、ただの水ではないんです。アポロ号に乗って月に行った水なんです。

 「人間にとって小さな1歩だが、人類にとっては偉大な飛躍である」(1969年7月21日)

 1969年、人類が月に最初の一歩を刻んだあの瞬間。この街の水も月に行っていたというのです。ミリア・トッジーさん(80)。手に持っているのは、当時の瓶です。ラベルはボロボロですが、栓はされたまま。中身の水も残っています。

 「私が持っている唯一の瓶よ。もう50年たつわ」(ミリア・トッジーさん)

 ミリアさんの祖父は、水を使った治療院を営んでいました。
 「消化吸収がよく、利尿作用もあって、けがを癒やす水なのよ」(ミリア・トッジーさん)

 この水の効能が広まったきっかけは、2度のノーベル賞を受賞したキュリー夫人。1926年、キュリー夫人がこの街の水を調査し、絶賛したことから全国的に有名になったのです。そして1969年、当時、アポロ計画で世界中の名水を調べていたNASAが採用したのが、アグアスの水でした。

 これは当時の明細書。500ミリリットルの瓶、100ダースがNASAに納品されました。

 「ロケット発射のニュースが流れたとき、私たちの水を通して、ブラジルも宇宙に行ったと言われた」(ミリア・トッジーさん)

 この街では、水を使った治療が今でも人気です。どんな治療をするのでしょうか。37度のお湯の中に20分間浸かります。そして、その後は別の部屋に移動し・・・。肩こりや腰痛、皮膚の病気などに効果があるというこの治療。

 アグアスの水は、コートジボワール代表の宿泊施設でも食事や風呂などに利用されているといいます。

 さらに代表チームを支えるのが、国民の熱い声援です。コートジボワールの中心都市アビジャンにある代表選手の巨大な看板が掲げられた建物の中に入ってみると、店の中は、ほとんどオレンジ色ですね。コートジボワールのイメージカラーです。

 代表チームのグッズを集めたこちらのお店。売りはハイテンションな接客です。

(Q.なんで日本の国旗を持っているんですか?)
 「コートジボワールが日本を倒すからよ。3-0でね」

 W杯を目前に控え、売り上げを伸ばしているというこの店。商品はすべて独自に開発し、中国の工場に生産を委託。代表チームのお墨付きもあると自称してはいますが、実態は不明です。

 地元の熱い声援と、月にも行った名水の力を借りて、ザックジャパンと戦うコートジボワール。運命の初戦は5日後です。


W杯初戦のコートジボワールを支える魔法の水とは? 投稿者 dengekinetwork

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